2014年12月7日日曜日

欧米のアナログ盤復活ブーム


ウィーンの家電量販店のチラシ「ホワイトクリスマスにブラック・ゴールドを」とかかれている。
先週、友人宅に感謝祭のディナーに招かれた際にアークティック・モンキー ズのLPがあったから、こんなの聴くの?ときいたら、これは娘のボーイ・ブレンドが持ってきて娘と一緒に聴いて置いてったんだんよ、との答え。ん十年前の僕の青春時代を思い出してしまった。

欧米ではアナログ盤復活ブームが静かながら根強く続いている。2014年11月23日付のニューヨーク・タイムス紙に「Music Technology Comes Full Cycle (音楽技術が一巡)」という見出しの記事があって(http://nyti.ms/1xHQ0wX)要約すると:

  • 米国家電協会(CEA)によると今年(2014年)のレコード・プレーヤー売り上げ見込みが8万4千台(昨年比5%増)アナログ盤ブームは一過性のものではない。
  • 英国名門オーディオ機器メーカーのRega Research(レガ・リサーチ)は今年9月に41年前の創業以来最高のレコード・プレーヤ月間売り上げ台数(5000台)を記録。
  • レコードの時代を知らない若い世代の需要の伸びが顕著。
  • 消費者の間にはヘッド・フォンを使って一人で音楽を聴くスタイルから実体のあるメディアで音楽を聴く体験を共有するスタイルを望む傾向が顕著に現れている。
チラシの中はこんな感じ。LP盤の値段もだんだんこなれてきた感じ。
ウィーンにきてからちょうど4年ほどたつが、当地の家電量販店ではだんだんとCDの売り場が小さくなりその代わりにアナログ盤の売り場が拡大されている。今はやりのロック・ポップの多くはアナログ盤でも発売されている。80年代後半にアナログ盤からCDに移り変わった時の逆の現象を観ているようだ。

http://www.rega.co.uk/  欧米オーディオファイルに根強い人気のRega ReserchのHP。同社のレコード・プレーヤーは欧米では名機の誉れが高く、ほとんどのオーディオ雑誌・ウェブマガジンの推薦機器リストでは必ずと言っていいほど上位にランクされる。CDプレーヤーも同様に評判が高い。手頃な価格でコスト・パフォーマンスが高いだけに日本には輸入されていないのは残念。



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