2013年11月7日木曜日

Infinity InfiniTesimal と Onkyo CR555

Onkyo CR-555(Canon S95で撮影)

もう26年ほど前、僕は使ってたオーディオ機器を実家に置いて渡米しました。今回の帰省ではそれらを整理することにしました。うまく作動しない物は廃棄処分出来るように手筈を整えています。ラジカセも壊れていて処分したので、短期の帰省とはいえ息抜きに音楽を聴きたくて色々と調べてOnkyo のCDレシーバー CR−555 をアマゾンから購入。なんと53%オフで2万2千円ちょっと。これで渡米前に使っていたInfinity の InfiniTesimalというスピーカーをならしてみました。
Infinity のロゴ (Canon S95)

Infinity は1960代後期に設立されたオーディオ用スピーカー・メーカーですが1980年代初頭にInfinity Reference Standard (IRS)という高さ2.29m、総重量544.8kg、当時の価格で一千万円というモンスター・スピーカー・システムを発売し世界のオーディオファイルとオーディオ業界の度肝を抜き、その比類無比なパフォーマンスで名声を確立しました。そのInfinityがIRSと同じ頃だした超小型(当時)のオーディオ・ファイル向けのスピーカーがこのInfiniTesimal。高さ28 cm 、幅16cm、奥行 13cmほどのミニ・サイズながら65Hz~32KHz+/- 2dbというスペックでIRSに使われたEMIT (Electric  Magnetic Induction Tweeter/エレクトロマグネチック・インダクション・トゥイーター)と発明者のWilliam H. Watkins氏にちなんでWatkins Woofer(ワトキンス・ウーファー)と呼ばれた独自のデュアルボイスコイル方式のウーファー・ユニットが搭載されています。エンクロジャーはアルミ・ダイキャストで小さいながら11kgとどっしりとした重さがあります。

EMIT (Canon S95)

僕は大学生の頃このスピーカーがオーディオショップで鳴っているのを聴いて、こんな小さいのスピーカーからなんでこんな凄い音がしているのだろうととても驚いたことをいまでも鮮明に思い出せます、さらに値段をみてこんな小さいのになんでこんなに高いんだと再度ビックリ。でも多分縁があったのでしょう、その出会いから2年ほど後の社会人なりたての頃、手頃な値段の中古品に出会って最初のボーナスで入手しました。

さて、四半世紀経って再び聴いてみたInfiniTesimalの音の印象ですが、音楽ファンもオーディオファイルも共に満足させられるような調和のとれた素晴らしい音です。小さなスピーカーですが低域も充分で、リアルでナチュラルな中域、そしてディテール豊かな高域はホールトーンなどもちゃんときこえます。どちらかというとジャズ、ポップス、ロックの方が得意なようで、クラシックもちゃんと鳴りますがやはり器楽曲/室内楽のほうが良いようです。

InfiniTesimal (Canon S95)
ここで忘れていけないのはOnkyoのCR−555のパフォーマンスでしょう。このスピーカーは結構シビアに音源や機材の粗を出すことが有ったという思い出がありますがそれをとくに感じていませんから...。これだけの物が2万円ちょっとですからメーカーさんも大変でしょうね。ただUSB入力とくにiデバイスからの直結するのはファイルフォーマットなどの制限あってあまり上手くないのでピュア・オーディオ機器としての使用を前提に買うのが良いとおもいます、サブシステムにはお勧めです。 あと、使うに際してはトーン・コントロールを使わないダイレクト機能で聴くことをお勧めします。この方がはっきりとわかる音の良さです。



尚、数々の素晴らしいスピーカーを発売したInfinity社も90年代初頭にはハーマン・カードン社に買収され、少し前にでたInfinitesimal 4は全くの別物です。創業者の一人のArnie Nudelle氏は1991年初頭にGenesis Technology社を作りましたが、それも今は異なる社主のもとで営業が続けられています。


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