2012年11月16日金曜日

やっぱり、Snow Leopard

Mountain Lion(マウンテン・ライオン)に替えてみて、真空管やケーブルを替えたり、スピーカーセッティングをいじったりとここ2週間ほどいろいろと試してみましたが、やはりどうもしっくりとこなくて音楽を聴くことを楽しめないでいました。システム・リインストール用のDVDが見つかったこともあって、ダウン・グレードをすることを決断! ちょっと面倒でしたが、我が家のMacMiniは音楽・映像再生専用としてあったこともあって、特に大きな問題もなくSnow Leopard (スノー・レパード) に戻すことができました。失った音が戻ってほっとしているところです。

あくまでも我が家のシステムで僕の耳が感じた音という前提で述べますが
Mountain Lionは良く言うと情報量、鮮度のたかい見通しの良い音で低域の量感も増します。録音のエコー感やホールトーンが良く聞こえ、コントラバスのぶるん・ぶるんという感じも良く出てきます。シンバルを打つカツーンという音も良く聞こえます。その反面、高域がきつくなって中域が細身、とくにバイオリンやギターなどの音は厚みがなくなり弦だけが鳴っているように聞こえます。そのせいか、生楽器が本来の音色とは違った不自然な感じに聞こえます。 小さめの音だとシャカシャカした感じが強く、音量を上げるとドンシャリ傾向になります。

それに比べるとSnow Leopardは落ち着いた音でより中域に厚みがあり、リラックスして聴き疲れの無い音です。ボーカルはより肉感的になり、弦楽器は胴の響きがいい具合に加わったより自然な音に聞こえます。オーケストラの音は分厚くかつ個々の楽器をちゃんと聞き分けられる情報量は保たれています。全体的にバランスよくまとまっており、音量を変えても大きく音の傾向が変わらないような気がします。高域が余り強調されないのかシンバルは後ろに引いた感じ、エコー感やホールトーンは弱くなり、スピード感・リズム感も若干劣る感じもします。低域は押しが弱まり録音によっては若干やさしめな感じすらします。ダウン・グレードして直後は若干物足りない感じがしたことも否めません。でも、しばらく聴いていると自分にとってはSnow Leopardのほうが好みであるということがハッキリしました。

OSの変更で音がだいぶ変わるということは前にも経験したことがあるのですが、家で実験したのは初めてだったので聴きなれたシステムの音がOSをアップグレードそしてダウングレードしただけでこんなに変わると驚かざるを得ませんでした。アンプを変えたほどの違いはあるかと思われます。僕にとってMountain Lion とSnow Leopardは音の傾向・方向がだいぶ違う様に感じられ、必ずしも同一線上で比較し良し悪しを論じられるものではないように思えました。アンプに例えると真空管 対 半導体とでもいう感じでしょうか? どちらが完璧ということではなく、どちらがより自分の音の好みにあっているかということであるような気もします。でも、旧バージョンのOSが良いという事は悩ましいことですね。


追記: 
僕は以下のアップル・サポートの記事にしたがって、HDを消去しSnow Leopardを再インストール(いわゆるクリーン・インストール)することによりダウングレードができました。この方法ですとHDを完全に初期化するのでソフトの再インストール、各種設定のやり直し、ユーザーファイルのバックアップとリストアなどが必要です。Boot Campを使っている場合、OSX以外のOSのパーティションもすべて無くなってしまいます。

そこまでしても必ずしもダウングレードが成功しない場合もあるようですし、Lion やMountain Lion下でハードのファーム・ウェアのアップグレードをしてある場合、Snow Leopardを再インストールするとコンピュータが正常に動かなくなることもおおいに考えられます。したがって、それぞれのシステム環境、バックアップ、ファームウェアアップフレード歴などを考慮し、正常に作動しなくなる可能性のリスクをよく検討することを薦めます。OSのダウングレードはアップルもサポートしていないことなので、各々の自己責任で行ってください。自分にはこれ以上の知識も経験もありませんので、なんらサポートはできませんし、当然ながら責任をとることもできませんのでご了解ください。

僕は、うまく動かなかったらもう一台買うさと腹をくくってダウングレードを敢行しました。

http://support.apple.com/kb/HT3910?viewlocale=ja_JP






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